Premium 6 daysを終えて

I really appreciate your coming to the shows in 6 straight nights.
I don’t know our decision was correct but I really had a great time with y’all.

春の風物詩とも言えるNANIWA EXPRESSのKelly’sでの6 days。
今回は本当に開催すべきかどうか悩みました。
2/26に政府が大規模イベントの自粛の要請を発表し、大相撲やプロ野球オープン戦が無観客で行われる事が発表されつつある中、果たしてどうすべきなのか、本当に悩みました。

同じコロナウィルスとは言え、前回のSARSとの大きな違いは、前回は水際で食い止める事が出来た事でしょう。今回は既にそれが出来なかったわけですから、もはや新しいウィルスとの共生しか道はないのではないでしょうか?

大規模イベント自主規制が発令されてから約1週間後、大阪のライヴハウスでクラスターが起こっていた事が報道されました。参加した方々の行動を究明し、更に複数箇所でクラスターが起こっていた事が分かりました。世の中はまだまだ水際感覚だったので「大阪」「ライヴハウス」は最悪のキーワードになってしまいました。

そんな中、結果的には6日間敢行する事を決定しました。Kelly’sサイドも開催に前向きであってくれた事も大きな力になりました。それに自分なりにも根拠はありました。
まず、イベント規模が100人未満である。
大声を出すものではない。
今回のウィルス(SARS-CoV-2)は必ずしも全てCOVID-19をもたらすものではない。
特に若年層は発症率が低い。
SARS-CoV-2がもたらすCOVID-19の重篤性はSARSやMERSより低い。(感染性は強い)

高齢者以外ならそんなに神経質になりすぎる事はないのではないだろうかと考えるようになったのでした。まあ、その高齢者になりつつある俺たちに言われたくもないだろうが、難病とは言え、COVID-19の対処療法も見つかりつつある中、ここはひとつ俺たちだけでも立ち上がって、年に1回のこのライヴを待ってくれているコアファンの方々と共に時間を過ごす事は、悪い事であるとは思えなかったのです。

初日は最も印象的でした。普段は満杯のKelly’sに半分弱のお客さん。
その来ていただいだ事実に心が震えました。
正直、’82年にデビューして最初にやった厚生年金会館中ホールのステージの時以来の感動でした。
こんな爺いになって、まだ心が震える事があるのか、って思うぐらい感動しました。
最初のMCでその感動を伝えた後は、ようやく平常心が戻っていつものようにアツアツの演奏に終始出来ました。

開会中、特に大きなクレームも無く、最後まで全員健康で終える事が出来て本当によかったです。
一時期に比べたらワインの数は減ったかな。2年前なんて6日でこんなに呑んでたからね。

今年も美味しいワインやシャンパン、スウィーツや果物、そして何よりチーフの素晴らしい料理の数々。6日間、ほんまに満喫いたしました。

そうそう、今年の最終日のシークレットゲストは厨房のチーフでした。
4日目だったかなあ、終わって店で呑んでると、ふらっとチーフも参加してくれて。
なんやかや話してる間に最終日のゲストとして歌ってくれる事になったのでした。
彼が歌ったのは柳ジョージさんの「青い瞳のステラ」でした。ジョージさんのファンなのかなと思いきや、そうなのではありませんでした。チーフがその昔、2年前に急逝した窪田店長と初めてカラオケに行った時の想い出の歌だったそうです。
「本日のスペシャルゲストをお呼びしたいと思います。厨房のチーフですっ!」
仕事着のまま厨房から登場して、マイクを片手に朗々と歌い上げる姿は実に美しかったです。
窪田くんへの想いも込めた熱唱、おそらく6日間で一番受けたのではないでしょうか😅

来年もまたやりたいと思っています。

来年はもっと明るい世の中になっていて欲しいね。